日差しが強すぎない今のシーズン「青じそ」の露地物は抜群に香りがよく、葉ざわりもやわらかい。せっかくなら枝付きを買って、料理にたっぷりと使いたい。直売所などで手に入れたら、枝ごと瓶に挿した後、ビニール袋を被せて冷蔵庫で保管。葉の表面に香り成分が付着しているので、下準備中もあまり空気にふれないように気をつけよう。

清涼感ある香りには、胃液の分泌を促すのに加えて防腐作用もあるので、これからの季節にお役立ちだ。またビタミンやミネラルが豊富で、特に抗酸化作用により細胞のサビを防ぐカロテンや、骨や葉を丈夫にするカルシウムがたっぷり。

香り高い青じそを楽しむなら、葉を手でちぎって炒め物の仕上げにちらすのがベスト。豚とは特に相性が良く、豚の生姜焼きや豚肉とナスの炒めなどがおすすめ。または千切りにした青じそとじゃこ、白ごまを炊きたてのごはんに混ぜ込んで作るおにぎりも、シンプルながら味わい深い。