養殖がさかんになり、今では一年中スーパーなどで加工したもずくは手に入るものの、もともとは春から初夏にかけて旬を迎える食材。大まかに分けると「糸もずく」と「太もずく」の2種類あるもずく。前者は能登半島や山陰沿岸に自生し、細長い形と独特の甘みが特長。一方、後者は沖縄などの南西諸島で穫れるもので、店頭などで見かける加工品の多くはこの「太もずく」を用いている。
食物繊維豊富でお通じにも効果的で、がんやアレルギーの予防にもなるフコイダンもたっぷり。またローカロリーなので積極的に摂りたいもの。
定番の酢の物はもちろん、雑炊にしてもおいしい。鍋の後のだし汁に、さっと洗って水気を切ったもずくとごはんを加えて数分間煮る。味つけは塩や醤油でシンプルに、溶き卵と刻みねぎを加えて完成。溶き卵の代わりにおろししょうがを入れれば、〆にぴったりなさっぱりとした味わいに。