ハーブがわさわさと茂りだすシーズンは3月下旬頃だが、耐寒性のあるイタリアンパセリは冬が越せる貴重なハーブ。自宅のプランターで気軽に栽培ができるため、他のハーブが品薄な今の時季に収穫して楽しめる。

葉が硬く香りが強い冬のイタリアンパセリは、細かく刻んでボンゴレやクラムチャウダーに散らすと料理の風味が格段にアップする。もう一つ今のタイミングでおすすめしたいのが、香りを生かした手作りパセリバターである。

有塩バター100gを室温に置き、柔らかくなったものをボールに入れてゴムベラなどで練り、パセリのみじん切り10〜15g、すりおろしたニンニク1片を加えてよくなじませる。陶器のココットなどに入れて冷蔵庫で保存した場合は3〜4日、直径3センチ程度の筒状にぴっちりとラップで包んで冷凍保存した場合は2〜3ヶ月保つ。できあがったパセリバターはバゲットに塗って焼くもよし、ブイヤベースなどに添えていただくもよし。いつもの定番料理も上品な一品に仕上がる。