中華料理に欠かせないスパイス、花椒(ホアジャオ)。しびれるような辛味を持ち、本格的な麻婆豆腐には欠かず入っている香辛料である。乾燥させたものなので季節を問わず楽しめるが、身体を温める作用があり、冷え性改善の期待ができることから冬の間は積極的に活用したい。効能は他にも精神安定、消炎鎮痛、消化を助けるといった働きがあり、中国では古くから漢方薬にも使われている。

このスパイスは冬の白菜や大根、夏のきゅうりやセロリといった野菜ととても相性が良い。旬の白菜がたくさん出回り飽き気味になってくる晩冬、花椒を効かせた中華風の漬物ラーパーツァイを作ってみてはいかがだろう。

白菜の葉(400g程度)を手で食べやすい大きさにちぎり、軸は薄切りにして一緒に大きなボールに入れておく。小鍋に酢1/2カップ、塩小さじ2と1/2、きび砂糖小さじ4、花山椒1粒、唐辛子1本、ごま油小さじ4を入れて熱々に煮立たせ、それを1の上に回しかけて全体をよく混ぜ合わせれば完成。味が染みてしんなりとした白菜は、箸休めにちょうどいい。