大根は大根でも、最近はサラダ用(生食用)として売られているカラフルな大根が目につく。表面が薄紫色で切ると白と紫のまだらなもの、表面が白と緑で切ると赤い色のもの、外皮が朱色で切ると純白なものなど種類もさまざま。冬は白い野菜(大根、カリフラワー、白菜など)が多い中、こういったカラフルな野菜は貴重。サラダにスライスや千切りを少量加えるだけで華やかになり、食感と味のアクセントにもなる。

赤い色素は酢と反応するとより鮮やかになるので、艶やかな柚子と大根の甘酢漬けにしてみてはいかがだろう。薄い輪切りにしたものを甘酢漬けにして、柚子の皮などを芯にしてくるくると巻けば完成。スモークサーモンと大根のサラダなども、カラフルな大根で作れば華やかさが増す。味は多少の特徴はあるものの、大根そのものなので、生春巻きの具材にもおすすめ、ライスペーパーから透けるごく薄切りの紅芯大根がとても美しい。千切りの純白な大根のサラダに少量加えてみるのも楽しい。