産地としては、岩手県が有名な、冬に食べたい肉。「鴨が葱を背負ってやってくる」の言葉通り、冬の野菜と鴨はとても相性が良い。鴨南蛮や鴨と芹の鍋などで存分に味わいたい。

鴨ロースをローストにして好みの厚みにスライスして食べるのもおすすめだ。常温に30分以上置いた鴨肉の皮目に格子状または線上の切り目を入れ、鴨のロースト方法さえ体得すれば、あとはソースやスパイスを変えるだけで和洋中さまざまな料理にできる。焼く直前に塩をふってフライパンに油をひかずに皮目を下にして置いてから強火にかける。途中脂が出てくるので拭き取りながら、そのまま5分ほど香ばしく焼いていく。ひっくりかえして180度のオーブンで10分ほど焼き、その後アルミホイルで包んで温かい場所で5分ほど休ませてから好みの厚さにスライスする。

粉山椒と塩、もしくはゆずこしょうやわさび塩で食せば和食に、ルッコラと盛り合わせ、塩とオリーブオイル、バルサミコやパルミジャーノチーズで味付けすればイタリア風、焼きねぎを添えて花椒塩で食せば中華風にと楽しめる。