月桂樹の花言葉は「栄光」「勝利」。古代ギリシャでは聖なる樹とされ、月桂樹で作られる冠(月桂冠)を勝者や英雄に授け、讃えた。日本には明治初期、日露戦争の戦勝記念に東郷平八郎が日比谷公園に植樹したことで知られるようになった樹木。英語では「ベイリーフ」、フランス語では「ローリエ」と呼ばれる。

葉は料理に非常に重要なハーブとされ、洋風の煮込み料理には欠かせない。乾燥させると保存がきき香りも強くなるため、1~2枚鍋に入れるだけて全体の味をまとめてくれる。クスノキ科の常緑低木なので庭木にも向き、地植えにすると大きくなるが、鉢で管理すると大きさはほどほどに、ほとんど手入れなしで通年葉を茂らせる。フレッシュな葉を摘み取ってドライにして瓶で保存してもよいし、フレッシュな葉のまま鍋に入れてもよい。

クリスマスにはテーブル上にチーズやナッツと一緒にあしらったり、小枝ごと輪にして中央にキャンドルを灯すとぐっとクリスマスらしいテーブルになる。たくさん枝を剪定したときには、天板に葉と枝を敷き詰めてその上でチキンやポークを置いてオーブンへ。鼻をくすぐり、目にもたのしいローリエの燻製風ローストができあがる。