丁字とも呼ばれるホールスパイス、クローブ。中華圏では煮込みや薬膳料理などに用いられ、西洋では煮込み料理意外にも焼き菓子、コンポートなどに幅広く使われている。インドやスリランカなどでは紅茶を使った飲み物(チャイ)や、カレーのスパイスとして欠かせなく、風邪予防や風邪の症状の緩和にクローブを用いられているというのだから医食同源とはまさにこのこと。

そんな効能を受け、日本ならではの発酵食品と組み合わせたドリンクがクローブ入りの甘酒レモネードだ。甘酒を好みの濃度に水で薄めてクローブ数本とともに火にかけ、弱火でじっくりとクローブの香りを移しながら温めたところにレモン汁を加える。風邪の予防はもちろん、風邪の引き始めにぴったりのドリンクである。暦の上では小雪を過ぎ、いよいよ寒さが身にしみる頃。一年の最後を元気に乗り切るために、ホットドリンクでひと息ついてみては。